有限会社 山栄
弊社では、京都府南丹市美山町にて「京太閤芝」という独自の芝生を桂高校と協力しながら育成しています。
高齢化に伴う離農などが理由で問題となっている休耕地問題を京都府南丹市美山町でも抱えています。
弊社では、芝生の育成を通して京都府南丹市美山町の地域景観の維持や新たな農産業の創出に取り組んでおります。
京太閤芝とは、
京都市東山区の豊国廟跡で1200年にわたり自生し続け、奇跡的にその固有性を維持してきた数少ない京都固有(DNA)
のノシバです。
※ノシバについて
シバ(Zoysia japonica)は日本固有の植物であり、日本全域に太古から自生している植物である。ノシバを含む草原地域は、明治初期には国土の10%以上であったが、現在は1%未満に減少、それと連動して、草原に生息する昆虫・植物・野生動物等絶滅危惧種が増加してきたと言われている。文化が早くから発達した近畿地方は、ノシバの庭園や築城等での利用が早くからおこなわれ自生地のほとんどが無くなっているのが現状である。
美山町の山林(1)(2)には鹿や猪などの野生動物が多く生息しており、田畑では獣害が多発しています。
しかし、芝の生産においては2つの効果が期待できます。
・鹿が芝の種子を摂食し、糞として体外に放出することによって種子の発芽が促進され、種子繁殖が可能となることから遺伝的多様性が生まれます。
・鹿が芝の葉を食べることで芝刈りの頻度が少なくなります。
(1)美山の山林1
(1)美山の山林2
芝を利用した耕作放棄地の緑化はその土地の土壌資源の流出を防ぐことで、再び農地として利用しやすくなるという利点があります。
耕作放棄地の利用による雇用の創出が実現し、地域活性に寄与することができます。
広場等の公共スペースの芝生化によって、身近な自然体験、スポーツの振興、怪我の防止、芝生の造成・管理を通した地域コミュニティの形成・強化、良好な景観が得られます。